今回の記事はタイトルの通り、Windows Liveメール2012 から Thunderbirdへの移行についてです。
現在のメインマシンは、Windows8から使用して、現在はWindows10になっているのですが、
Windows8の「メール」アプリに馴染めそうになく、Windows Liveメール2012 を導入しました。
しかし今回、メールソフトをThunderbirdに入れ替えることにしました。
この記事では、移行の手順を紹介していきます。
目次
Thunderbirdへの移行、最大の理由はMicrosoftのサポート終了
2017年1月10日、Microsoftは「Windows Essentials 2012」のサポートを終了しました。
「Windows Essentials 2012」は、
- 「メッセンジャー」
- 「Windows Liveメール」
- 「フォトギャラリー」
- 「ムービーメーカー」
- 「Windows Live Writer」
- 「OneDrive」
- 「Windows Liveファミリーセーフティ」
以上の各ソフトで構成される無料スイートでした。
このうち、「OneDrive」はWindows8以降インストールできなくなっており、
「メッセンジャー」も「Skype」に統合され、使用できない状態でした。
Windows Liveメールは、OS標準の「メール」アプリがWindows10でPOP対応になるまで、
Microsoft唯一のPOP対応メールソフトでした。
また、Windows7ではOS標準のメールソフトがなく、導入した方も多いのではないかと思います。
2017年1月11日以降は、新規でのダウンロードができなくなりました。
インストール済みのソフトは引き続き使用可能ではあるものの、
Microsoftは、「セキュリティリスクが高くなる。」として代替アプリケーションへの移行を勧めています。
Windows10でのメール受信は、OS標準アプリか?メールソフトか?
Windows8以降、OS標準アプリを使用している方は、そのままでいいと思います。
WindowsXPからの買い替えや、Windows7からアップグレードした方は、
Thunderbirdのような他のメールソフトに移行した方がいいと思います。※個人の感想です
Microsoftは、「メール」アプリへの移行を勧めています。(自社製ですから当たり前ですよね)
「メール」アプリに移行する場合、「Outlook.com」のアカウントを取得し、
メールアカウント情報を「Outlook.com」にアップロードする事になります。
「メール」アプリでは直接フォルダを作成することが出来ず、
「Outlook.com」上でフォルダを作成し、「メール」アプリでその情報を同期するという、
非常にややこしい仕組みとなります。
WindowsPCだけでなくWindowsタブレットをお持ちで、
どちらでも同じメールを見たいという方には、OS標準アプリが向いているでしょう。
私の場合は、アカウントを増やしたくなかったのと、
「複数の環境でメールを見たい」というのがなかったので、他のメールソフトに移行することにしました。
Thunderbirdへ移行開始
Thunderbirdへの移行にあたって、Thunderbirdのインストールと、
これまで使用していたWindows Liveメール2012からのメールデータなどの抜き出し作業があります。
Windows Liveメール2012での準備
Windows Liveメールから、メールデータとアドレス帳のデータをエクスポート(抜き出し)します。
「ファイル」>「電子メールのエクスポート」>「電子メール メッセージ」を選択
「Microsoft Windows Live メール」を選択し、「次へ」をクリック
エクスポートしたメールデータを保存する場所を決める
フォルダを作っておいたほうがいいでしょう
エクスポートするデータを選択
ここは「すべてのフォルダー」で、差し支えありません。
「完了」をクリックして、メールデータのエクスポートは終了です
続いてアドレス帳のエクスポート
左下のアイコン群にある「アドレス帳」をクリック
(下図では真ん中のアイコンです)
上部のメニューに「エクスポート」とあるので、クリック
「カンマ区切り」と「名刺」と出るので、「カンマ区切り」を選択
私の場合、アドレス帳データが殆どなかったので、この先の画像を用意しませんでしたが、
保存するデータと保存先を選択して、終了になります。
以上で、Windows Liveメール2012側の準備は終了です。
Thunderbirdのインストール
Thunderbirdをダウンロードして、インストールします
ダウンロード>>>https://www.mozilla.org/ja/thunderbird/
インストールを開始します
「次へ」をクリック
インストールの種類を選びます
ここは「標準インストール」で差し支えありません。
「インストール」をクリック
「完了」をクリックすると、インストールが完了
Thunderbirdが起動します
Thunderbird起動後、この様なウィンドウが出たら、
基本的にはこのまま「既定として設定」をクリック
アドオン「ImportExportTools」を導入する
Windows LiveメールからThunderbirdへの移行の際、
標準のままではデータの取り込み(インポート)が出来ません。
その為、「ImportExportTools」というアドオン(拡張機能)を導入します。
まず、Thunderbirdの公式アドオンサイトから、
「ImportExportTools」をダウンロード、保存します。
ダウンロード>>>https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/importexporttools/
Thunderbirdを開き、メニューバーの「ツール」>「アドオン」をクリック
メニューバーがない場合、ウィンドウ上部(水色っぽい所)で右クリック。
「メニューバー」にチェックすると、表示されます。
タブ「アドオンマネージャ」が開くので、
「歯車アイコン」>「ファイルからアドオンをインストール」をクリック
先程保存した「ImportExportTools」アドオンを選択します
下図の警告ウィンドウが出ますが、問題ありませんので、
「インストール」をクリックします
アドオンのインストール完了後、Thunderbirdの再起動を促されますので、再起動して下さい。
Thunderbirdを再起動すると、
「メニューバー」>「ツール」の中に、「ImportExportTools」の項目ができます
これで「ImportExportTools」アドオンの導入は完了です。
ちなみに
アドオン(拡張機能)を検索・インストールする場合、
「アドオンマネージャ」の「歯車アイコン」の右に検索窓があるので、
ほとんどのアドオンは検索できます。
ただし、ここで使用した「ImportExportTools」は、
この検索窓から検索しても出てきません。
必ずアドオンサイトからダウンロードしてください。
各種データをインポートする
Windows Liveメールでエクスポートした、「メールデータ」と「アドレス帳」、
そして、エクスポートの作業はしませんでしたが、「アカウント設定」、
以上3つのデータをインポートします。
「アカウント設定」と「アドレス帳」のインポート
「メニューバー」>「ツール」>「設定とデータのインポート」をクリック
「アカウント設定」の場合
「設定」を選択して「次へ」をクリック
「Windows Live Mail」を選択して「次へ」をクリック
これで「アカウント設定」は完了
メールを受信できる環境は整いました
「アドレス帳」の場合
「アドレス帳」を選択して「次へ」をクリック
「テキストファイル」を選択して「次へ」をクリック
エクスポートした「アドレス帳」データを選択して、「開く」
「上へ」と「下へ」を使ってデータフィールドを適切に合わせて、「OK」をクリック
これで「アドレス帳」のインポートは完了です。
「メニューバー」>「ツール」>「アドレス帳」で、
正しく移行されているか確認して下さい。
「メールデータ」のインポート
Windows Liveメールでフォルダを作っていた場合、
インポートの際はフォルダを作っておいたほうが確実に取り込めます。
「受信トレイ」上で右クリック > 「新しいフォルダ」を選択
作成するフォルダ名を入力します
Windows Liveメールを同じフォルダ名でなくても構いません
取り込みたい「受信トレイ」、もしくはフォルダ上で右クリック
「ImportExportTools」>「フォルダからすべてのemlファイルをインポート」>「フォルダのみ」を選択
複数のアカウントやフォルダがある場合も、上記を繰り返したほうが、確実にインポート出来ます。
送信メールも取り込む場合は、「送信トレイ」で右クリックして下さい。
ちなみに
「メールデータ」のインポートが複数ある場合、次々と作業を進めたくなりがちですが、
「データA」のインポートが完了しないうちに、「データB」をインポートしようとすると、
「データA」は中途半端な状態で取り込まれてしまいます。
一つ一つ確実にインポートを行いましょう。
また、取り込みたいアカウントやフォルダが見つからない場合、
「ツールバー」>「移動」>「フォルダ」で
見えるようになりますので、試してみて下さい。
Thunderbirdへの移行完了
いかがでしたでしょうか。
アカウントやメールデータが多いと、少し時間はかかりますが、
セキュリティリスクを考えれば、早めの移行をオススメします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。